装画は木原未沙紀さん。
まず初めに、深水先生から「ブリューゲルの「バベルの塔」のような内部が見える仕様の塔を取り巻く螺旋階段で、人々がいろいろなことをしている」というイメージをいただきました。それを受けて、バベルの塔と螺旋階段を「罠」に見立て、塔の割れ目から飛び出した螺旋階段が自身をからめとる縄のように周囲を囲み始める、という構図を木原さんにご提案。塔の割れ目が男の横顔になっているなど、見どころのたくさんある装画を仕上げていただきました。ダークトーンの着彩で、ミステリらしい重々しい雰囲気に。