装画は樋口モエさん。
「カチカチ山」、「猿蟹合戦」をはじめ、なじみ深い日本の昔話に着想を得たミステリーアンソロジー。
シリーズものかつアンソロジーなので、最初に装幀のフォーマットを設定。アンソロジーはどうしても文字要素が多くなるため、タイトルと著者名を先にレイアウトして、空いたスペースに合わせて装画をお描きいただくことも多いのです。今回は、全体的に間を生かしつつ、ミステリ感を強調するため背景色の濃度は濃いめに。
「日本篇」では表題作「カチカチ山」のタヌキとウサギをモチーフにすることに。動物モチーフだとどうしてもかわいい印象になりがちなので、背景を黒×赤としてミステリ感を強調。さらに「炎」がポイントとなって不穏さを醸し出しています。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス