装画は喜国雅彦さん。
東京を中心に、高齢者を狙い撃つように突然死ウイルス〈メルド〉が広まっていく。巫女装束の女が連れ歩く人喰い豹、超能力少年集団〈ミュータイト〉の登場。謎が拡散し、崩壊の速度を速める第二弾。
タイトルに合わせて赤・青・黄色の本とすることを最初に決め、どんなデザインにするかを検討。喜国さんの装画をベースに敷いた上に、縦横無尽に帯を走らせる案が採用に。
この帯は「力学」を暗示しており、作中に登場する「三体問題」からの連想で角度はすべて異なっています。「闇」を縛る、包む、制御する、というイメージも。
装画には「世界が変遷していくさまを描いていただきたい」とご依頼。都市(赤気)→廃墟(黄禍)→荒野(青嵐)というテーマで、袖から袖までを包むパノラマの絵を線画で仕上げていただきました。仕上げの着色はwelle designで担当しています。
扉や目次、奥付といった本文付き物のデザインや、フォーマットの設計も担当しました。黒地に帯を走らせ、闇を制御・拘束するイメージは本文中でもリフレイン。
広告は、昔の演劇のポスターのような仕上げに。
●note
「闇に用いる力学 特装版」
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス