装画は鈴木康士さん。
傲岸不遜な銘探偵メルカトル が招く難事件の数々。驚愕の結末が待ち受ける、麻耶ワールド全開の最新傑作短編集。

砂漠のような風景の中にたたずむタキシード姿のメル。背景と人物のギャップが印象的な構図は、鈴木康士さんからご提案いただきました。
散りばめられたモチーフはどれも収録された短編に登場するアイテム。木の影からこちらを覗く犬の顔が、ものすごい存在感を放っています。
タイトルの「悪人」を想起させるダークトーンの装画からタイトルを浮かび上がらせるべく、白抜きとすることに。折り曲げて配置されたタイトルが、一筋縄ではいかないメルのイメージにぴったりです。