装画は日田慶治さん。

幽閉された西郷隆盛を、生きて日本に連れ帰れ！
快男児・中村春吉は天皇の勅命を受け、シベリアの幽霊監獄へ。破天荒な西郷隆盛救出作戦が幕を開ける！

これまで「新刊なのに古本に見える」ことを意識してきた本シリーズ。最終巻である今回は、一転してピカピカの仕上がりを目指すことに。「完成したまま倉庫の片隅で忘れられていた本が、数十年ぶりに発見された」という裏ストーリーを設定してカバープランを練りました。
装画は「中村春吉」「西郷隆盛」「虎」をメインに描いていただくことに。西郷と虎の顔が並ぶ、インパクトも迫力も特大の仕上がりとなりました。
なんとタイトルのレタリングや飾り枠も日田さんがご担当。飾り枠には骨のイメージが盛り込まれており「幽霊監獄」を想起させます。
「レイアウトは古い冒険小説を意識」という方針は、本作でも踏襲。帯や表紙、カバー袖から本文に至るまで、徹底的に昔の本を作るイメージでデザインを進めました。