体に「暃」という文字のタトゥシールを貼った自殺者たち。音も意味も不明の幽霊文字が、死の連鎖を引き起こしているのか。刑事たちはその正体に迫ろうとするが……。

装幀には、不思議な事件を引き起こす幽霊文字「暃」を大きくあしらうことに。タイポグラフィの強さに気配・雰囲気をホラーには見えない程度にどう付与できるかを調整しつつ、タイトルと誤認されないよう「絵文字」的に見せる工夫を重ねてデザインを進めました。
帯にもビジュアルを敷き、長帯に。カバー下部にタイトルを置いたため、帯でもタイトルを繰り返して見せています。
目次や扉、奥付など、本文付き物のレイアウトも担当。どこかぼんやりした印象の、「幽霊」を想起させるデザインとなりました。