装画はすり餌さん。
わしは、日本の地上からおびただしい虫ケラを掃除した──。
「鬼」と恐れられた盗賊改め・中山勘解由。三万人の悪党を斬り殺した男の生涯を描いた表題作をはじめ、戦国・江戸の影を描いた7篇を収録した傑作時代短篇集。
2カ月連続刊行予定の「天の巻」と対になるようなイラスト装幀にしたい、というオーダー。それぞれ表題作からモチーフを取り、「地の巻」では盗賊改として人々から恐れられた中山勘解由をイメージして装画を描いていただくことに。
すべてを受け入れ慈しむ女と、悪を滅するため刀を振るい続けた男の対比が美しい装幀に。
目次のデザインも担当。時代ものであることを意識したデザインとなりました。
ジャンル|イラスト・時代・歴史