装画は丹地陽子さん。
泌尿器──それは、「あんな部分」扱いされ、トラブルも多いのに他人に悩みを相談しづらい臓器。泌尿器科医の鮎川はそんな現状を歯痒く思いつつ、患者が巻き込まれる「事件」の解決に奔走するが……。
医療ものミステリであることが明快で、さらに「泌尿器科が舞台なの?」という驚きがくるような装画を検討。医師と患者の姿を描いた上で手前に大胆に便器を登場させることで、本作の特徴がひと目で分かるような構図案が採用に。
どこか不思議で、楽しげもあり、でも清潔感は絶対に損なわない装幀になることを目指しました。タイトルとの合わせ技で、ミステリ感もプラスされています。
帯にも絵を敷いて、インパクト大の装画の全貌が見えるように。丹地さんにはひそかに膀胱など泌尿器科に関わる臓器の絵も描いていただきました。
イラストの雰囲気を活かしたデザインを検討し、ポップなまとめに。
目次や扉など、本文付き物のレイアウトも担当。装画の要素を使わせていただき、本文でもシリアスになりすぎないポップなデザインを心がけました。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス