レトロでクラシックな世界観で女性たちの姿を華麗に描き出すマツオヒロミ。装画などの仕事絵や展覧会のために制作した作品に、同人誌で発表したものを含むオリジナル作品を加えて構成した作品集。
マツオヒロミさんの主に2017年以降のオリジナル・商業作品をまとめた画集。装幀、本文レイアウトなど、1冊トータルでデザインを担当しました。
カバーには蛍光ピンクのインクを採用し、原画の華やかさを再現できるような美しい発色を目指すことに。主に赤を使った部分に適用しています。タイトルのレタリングは、池本剛さんがご担当。
装画については4章に詳細なメイキングが掲載されており、必見です。
1・2章に関しては、極力大きく絵を見せられるレイアウトを心がけています。
1章ではカレンダーや扇子など、マツオさんが発表されたグッズについてもご紹介。絵の世界観にぴったりの藤代工房さんをお借りして、写真の撮影を行いました。カメラマンは、大瀧央子さんです。
3章では、これまであまり掘り下げられてこなかったマツオさんの「デザイン」に注目。同人誌における文字へのこだわりや、誌面を彩る美しいパターン・飾り罫、女性たちの髪型やアクセサリーなど、マツオヒロミの世界をご本人による解説付きで堪能いただけます。
4章には、装画のメイキングをはじめ、人物や植物のラフスケッチやインタビューを掲載。マツオさんがどういうことを考えながら絵を描かれているのかがわかる、たいへん貴重な章となっています。
ジャンル|イラスト・アート・デザイン