ジャンル|文芸・イラスト

「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました

保坂祐希 (講談社)

装画は前田なんとかさん。

私の人生って、何だったんだろう?
75歳の晴恵は一人暮らし。健康診断で異常が見つかった夜、没交渉だった息子が突然帰ってきて離婚を宣言。自身の病気と息子の離婚、二つの大問題を抱えることになった晴恵の決断は?

インパクト大のタイトルを最大限に活かしたい装幀にしたい、というオーダー。ギョッとする「死ね、クソババア!」の語を大きく打ち出しつつ、母と息子の関係性をしっかり見せる表1となりました。風合いのある紙を選んで、装画の魅力を生かすことも心がけました。
カバー表4の洋食屋さんや、表紙に再登場した息子の姿も印象的。
実はラフの段階で主人公の幼なじみ・マアちゃんの最高のイラストもいただいていたのですが、あまりにインパクトが強すぎたためカバーに登場させることは控え、別丁扉で使わせていただくことに。物語への誘いとして、完璧な存在感を放っています。
本文付き物のデザインも担当しました。