ジャンル|写真/コラージュ・SF・ファンタジー

黄金蝶を追って

相川英輔 (竹書房)

魔法の鉛筆を介して続く正反対の二人の友情、コンビニの老店員とAIの心温まる交流、
たった一人で1週間の8日目を過ごす大学生の孤独……。
少し不思議で、優しく、寂しい、SF・ファンタジー短編集。

瞳に何が写っているのかが気になる装幀。
それぞれの短編に登場するモチーフなどを組み合わせて、
すこし不思議で優しい話が多い収録作の印象を掬い取る装幀となることを目指しました。
「魔法の鉛筆」が登場する表題作からインスピレーションを得て、印刷はあえてスミ一色に。

目次や扉など、本文付き物のデザインも担当。
カバービジュアルの要素を切り取ってデザインにしよう使用しています。



近い将来に究極的なコスト問題や資材枯渇の到来が予測されると過程し、
実験的にカバーと帯の印刷をスミの1色刷りにしています。
また通常は必須とされているニス加工も敢えて施していません。
印刷や加工の工程を極限まで省くとどうなるのか…。
そういった観点で実物をご覧いただければ幸いです。