ジャンル|イラスト・SF・ファンタジー

いつかどこかにあった場所

サラ・ピンスカー 著/市田泉 訳 (竹書房)

装画はカチナツミさん。

もうそろそろ、目を覚まして
人間を旗にして掲揚する国、メッセンジャーとなる少女たち、尊厳を欠けて脱出を選んだ老女……。失われた過去とありえるかもしれない未来のため、ささやかな抵抗を試みる人々の物語。

サラ・ピンスカーの前作『いずれすべては海の中に』同様、カチナツミさんに装画をご依頼。収録作に共通のテーマである「記憶」と自然の要素を絡めた装画にしたいというご提案をいただきました。スクリーンに映し出された森と記録媒体であるテレビ/ビデオを組み合わせ、都会の真ん中に打ち棄てるというディストピア感が魅力の装画を仕上げていただきました。
デザインは、『いずれすべては海の中に』のイメージを踏襲したものに。
竹書房SF文庫に続き、単行本でも、本文フォーマットの作成を担当しています。級数・字数行数を変えたものを何パターンかご用意しました。もちろん可読性の高さと美しさは、いずれのパターンでも強く意識しています。本シリーズを手に取っていただく際は、ぜひ本文にもご注目ください。