ジャンル|イラスト・ホラー

アイズ

鈴木光司 (角川書店)

装画は日田慶治さん。
ホラー短編集。同じく鈴木光司さんの作品で、以前装幀を担当した『リング』シリーズの延長線上で手にとってもらえるような雰囲気を目指しました。タイトルの書体や置き方などで、差別化も図っています。
それぞれの短編からモチーフを拾い、それらの要素をひとつの球体にごちゃっと盛り込むことで、オムニバスらしさを演出。要素が現実にはありえない歪みを見せるのが、見る者の恐怖を掻き立てます。まとまわりつくように舞う夜光虫は、球体の中で起こる話に引き寄せられているイメージ。
不気味さと美しさが同居する装幀になったとおもいます。