夭折されたミステリ作家・殊能将之氏の公式サイトに掲載されていたreading diaryをまとめた一冊。
まずは本文フォーマットの作成からスタート。初出がwebであることを鑑み、掲載時の体裁を維持したような横組みの本となったため、註や索引も含め、膨大な量の原稿をどう見せるのが最適かを探りながら、フォーマットの作成を進めました。横組みでぱらっとした印象にならないように字面詰めの処理を施し1ページに収める文字数を増やしつつも、読みやすさは損なわれないよう留意しました。
カバーについても紆余曲折ありましたが、最終的に文字だけのシンプルなデザインに。殊能さんのパーソナリティにあうような佇まいにしたいというディレクションをいただき、軽くかわいい書体の案が採用となりました。テーマカラーを白とピンクとしたのですが、表紙や見返しにショッキングピンクの紙を使用しようとした際紙レベルで鮮やかなピンクのものがなく、色味は印刷で再現することとなりました。
ジャンル|タイポグラフィ・ノンフィクション