自由と独立と己に満ちた漱石文学の主人公は、偶然性にしてやられ、なぜか他動的である。漱石文学を偶然性から再考し、そのために国学とプラグマティズムの視座を導入した一冊。
夏目漱石作品では門から玄関の間で何かが起こることが多いとのこと。それをビジュアルに使えないかを検討し、『吾輩は猫である』の舞台となる家の見取り図を書き起こしていただいたものを使用することに。間取りや建築関係の本と思われないよう、あくまでタイトルが主体となるデザインを心がけました。
koichi sakano,welle design 2012