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あの栞は、わたしたちの「切り札」なの。
忘れ物の栞に使われた押し花の正体は、猛毒を持つトリカブト。図書委員の堀川と松倉が栞の持ち主を探し出そうとした矢先、嫌われ者の教師が毒によるらしき症状で倒れ……。
装幀の方針は、前作『本と鍵の季節』を踏襲。ミステリアスさもさることながら、「青春感」を出すことも意識しました。
本作のシリーズ化に際しては、『本と鍵の季節』の装幀がその一助となったというお話をうかがい、たいへん光栄に感じています。
「トリカブト」が作品のキーアイテムになることもあり、その花の色・紫をテーマカラーに設定しました。カバーはもちろん、見返しなどにも紫を適用。
帯や別丁扉にはブルー系のメタリックインキを使用しました。
目次や扉など、本文付き物のレイアウトも担当。トリカブトの写真を使い、叙情的な中にひとさじの毒を忍ばせています。
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