ジャンル|文芸・イラスト・SF・ファンタジー

いずれすべては海の中に

サラ・ピンスカー 著/市田泉 訳 (竹書房)

装画はカチナツミさん。

誰かを愛おしく想う気持ち、大切なものをなくした喪失感、少しでもましな明日への希望……。フィリック・K・ディック賞に輝いた、淡く切ない13の奇想短編集。

短編集全体のイメージで、「海」をメインテーマとした装画を描いてほいし、とカチナツミさんにご依頼。鯨の群れと共に女性が空から落下していく様子と海の中に沈んでいく様子を重ねた幻想的なビジュアルをご提案いただきました。
海に溶け込んでいくような落下のイメージに合わせ、タイトルをひっくり返したデザインに。背でも同じイメージを繰り返しています。
遠景の近未来的な建造物にはSF感もあり、「奇想短編集」の名にふさわしい、不思議な印象の装幀となりました。
本文デザインも担当。浮遊感を意識したレイアウトに。