装画はもの久保さん。
「おはしさま」って、84日間儀式を続けられたら、どんな願いも叶えてくれるんだって。
奇妙な噂と連鎖する死は日本、香港、台湾へと広がりを見せる。「箸」にまつわる怪異を描いたホラーミステリ競作集。

もの久保さんには、「箸」をモチーフに怪異を描いてほしい、とご依頼。本書は連作短編集なのですが、なんとすべての作品から要素を抜き出し、装画を構成してくださいました。読了後にゆっくり装画をご覧いただくと、さまざまな発見があるのではないかと思います。
素敵な装画を最大限生かせるようなレイアウトを検討。本来帯で隠れる位置にテキストを置くことはないのですが、今回は帯にも著者名を載せることを前提に、例外的に帯下に著者名を配置。
絵の中心部を見せるため、タイトルは左右に振り分ける形としました。
表紙や、本扉・目次といった本文付き物にも、装画のパーツを使わせていただきました。1冊を通じて、ひたひたと恐怖が迫ってくるような仕立てです。