装画は岡添健介さん。
強引な自白による詮議がまかり通る現状に絶望し、一度は与力の職を辞して刀を捨て、町人になった元武士・弁之助。冤罪被害者を救うために法の現場に戻ることを決意した彼は、真犯人を見つけ出すことができるのか?
時代小説らしさを担保しつつ、主人公の弁之助の姿を見せる装幀にしたい、というオーダー。わかりやすさを大切にして要素を入れすぎることは避けつつも、弁之助の仲間となる三人も登場させたい、と岡添さんにご依頼し、構図を検討していただきました。事件のキーのひとつとなる華やかな振り袖と人物の組み合わせが、非常に印象的。
華やかな装画の中でもタイトルが引き立つよう、黄色の帯を下に敷くデザインに。
帯のメインキャッチにも黄色を使って、美しい統一感を。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス・時代