装画はいとうあつきさん。
秘密は秘密のままだからこそ、意味がある。
一つ屋根の下で暮らしていたアルバイト仲間が、突然死んだ。通報を止めようとする同僚たちは、なにを隠しているのか。彼らの秘密を知るとき、一晩で世界の見え方は反転する──。
たった一夜の出来事が登場人物たちの人生を大きく変えるという展開を、どう装画で見せるかを検討。
「暗闇の中を光に向けて歩いていく人たち」という構図をベースに、いとうさんがアイディアを膨らませて、ドラマを感じさせる素晴らしい装画に仕上げてくださいました。
プレーンなレイアウトのカバーと、疾走感を感じるレイアウトとなった帯の組み合わせ。帯はメインキャッチが引き立つよう、何度も調整を重ねています。
割れたガラスの先に見える朝日に、彼らはたどり着くことができるのか。想像力を掻き立てられる装幀となりました。
別丁扉や、目次や本扉などの本文デザインも担当。「いつか必ず夜は明ける」という希望を感じられるようなデザインに。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス