とにかく美しい本にしたいというオーダーだったので、いかに美しくするかに神経を注ぎました。
なにか一工夫欲しいけれど写真やデザインでの極力人工的な加工は避けたいというオーダーをいただき、タイトルをUVデコにする事で解決。最初は疑似エンボス加工を採用する予定だったのが諸事情で変更となり、UVデコが採用となりました。キャッチーながら、透明感のある青から白へのグラデーションが、空や海、雪など、極地の風景を連想させます。
帯も長帯に4C印刷とし、すてきな写真を前面に押し出しました。空の青と雪の白が美しく見えるように、何度も調整を重ねました。本文中にも著者自らが撮影された美しい写真が満載です。別丁扉は、ペンギンのカットの前にブリザードを1枚挟むことで、スペシャル感を演出しています。
見返しの地図やかわいらしい動物たちのカットイラスト、実は編集者福丸さんの手描きです。目次や本文中にもワンポイントとして散らしました。
本文フォーマットおよびレイアウトも担当いたしました。写真ページとは紙を変え、Q数が大きめの読みやすいフォーマットを作成しました。最近は、余白が少なくQ数が大きいフォーマットを作る機会が増えています。