村上春樹がイグザイル(=故郷離脱)を開始した時期から最新作までの村上文学の全体像および変遷を捉えることを目的といた一冊。
村上春樹の執筆活動が「デタッチメント」から「コミットメント」に変容したという研究を受け、「距離のある感じから、近寄ってきて物事へ関わっていくようなイメージへの変化」を装幀で見せることを目指しました。遷移、うつろい、弱者への眼差し、寄り添うといったキーワードをベースに、さまざまな解釈の幅のあるイメージ展開です。
koichi sakano,welle design 2012