装画はつよ丸さん。
実在した落語家・三笑亭可楽の若かりし日々を描いた一冊。江戸で興業の禁じられていた「お笑い」を庶民の娯楽にまで昇華させた人物です。
時代小説ファンはもちろん、落語好きの若者などにも響く内容ではないかということで、幅広い層に受け入れられそうな装幀を検討。ずばり「可楽の表情」を見せるということになったのですが、「噺家」というキャラクタ性を伝えるためにはどういう見せ方にするのが最適か(どういう表情がいいか、どの程度表情に寄る/引くのか、どう見せれば噺家であることが伝わるか、など)を何度も詳細にやりとりして、構図を決定しました。
装画は色気のある男性の顔を描ける方にお願いしたいということで、つよ丸さんにご依頼。噺家だとわかるよう着物に入る家紋が帯に隠れないようにしたい、といった細かな調整までご対応いただきました。ちなみにこちらの家紋は今作のために既存の紋をアレンジしてデザインしたものです。
ジャンル|文芸・イラスト・時代