ジャンル|イラスト・SF・ファンタジー

まず牛を球とします。

柞刈湯葉 (河出書房新社)

装画はYACOYONさん。

進歩を突き詰めると、究極的には球体になるのかもしれない。
牛が球体になった世界、人間のふりをした妻、数字を食べる同級生、責任を取るためのお仕事……少し不思議でくすりとおかしい、SFショートショート短編集。

YACOYONさんに作品全体の「イメージビジュアル」的な装画を描いてほしい、とご依頼。各短編に登場するモチーフを組み合わせ、それらが混ざり合うバグだらけの夢の中のような世界を描き出してくださいました。
より混迷の具合を深めるため、蛍光インクの採用をご提案。蛍光ピンクを使用した結果、さらに不思議な世界が目の前に現れました。
一方、タイトルと帯のネームはきっちり読ませるべく、地に白を敷いたデザインに。「球」のイメージを生かしています。
目次や扉など、本文付き物のレイアウトも担当。装画と球の要素を組み合わせた、楽しいデザインとなりました。