ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ

アルテミスの涙

下村敦史 (小学館)

「閉じ込め症候群」の患者が、病院で何者かに妊娠させられた。話すことも、表情を変えることすらできない彼女の「声」を聞く術は? 産婦人科医の真理亜は、真実を知るべく奔走するが……。

作中、登場人物たちがまばたきで意思の疎通を図ることから、「女性の瞳」をメインモチーフとすることを提案。大胆な瞳のアップに医師を写り込ませることで、医療ミステリとしての側面も見せることに。
淡目の色彩のビジュアルと対比させるように、タイトルにはスミを当てることに。帯まで貫通するレイアウトとして、インパクトを大きくすることを目指しました。この瞳のイメージは表紙にも。
一方で本扉には閉じた瞳のビジュアルを採用。物語が始まる前に、まばたきをして一呼吸を入れたような印象を受けます。