ジャンル|文芸・写真/コラージュ

オリンピックにふれる

吉田修一 (講談社)

コラージュはomiさん。

緊急事態下の東京、分断された世界。スポーツを通じてわたしたちは、ほんとうに「希望」を手に入れたのか?
変貌を遂げるアジアの街とオリンピックをテーマに現代の複雑な社会を描き出した、最新短編集。

スポーツ小説ではなく、描かれているのは「象徴としてのオリンピック」であるため、どんなビジュアルがカバーにふさわしいかを検討。アジアの都市の猥雑さと現代的な翳を感じさせ、オリンピックによる光と影、断絶と分断を想起させるようなomiさんのコラージュ作品をお借りすることに。
タイトル・著者名には端正かつスタンダードな明朝を採用して、シンプルながらスタイリッシュな印象で仕上げました、
帯は白×赤×黒とし、独立してはっきりと目立つあしらいを選択。本全体としては、クールでかっこいい仕立てとなることを目指しています。
別丁扉や目次、章扉などのデザインも担当。目次や章扉には過剰な装飾は加えず、シンプルにタイトルを読ませる構成としました。