装画ははらわたちゅん子さん。

呪うデジタル遺影（白峯）、全自動掃除機と共に消えた教授（青頭巾）、メタバースでの再会を約束した二人（菊花の約）……。
古典「雨月物語」をベースに、人間の業と未来家電を組み合わせて描かれた、9つの怖くて不思議な物語。

未来家電のサイケデリックなイメージと、『雨月物語』の和・ホラーのイメージを両立させたインパクトのある装幀を目指してはらわたちゅん子さんに装幀をご依頼。女性像を中心に据え、ネオン看板風に各話のタイトルをちりばめた形で装画を構成いただきました。
装画の文字と干渉しないよう、タイトルや著者名は絵とは完全に切り分けた形で配置。可読性も意識して、スタンダードな明朝を採用しました。
帯も地色を敷いて装画と切り分けたデザインのものが採用に。賑やかで華やかな仕上がりとなりました。