装画はおとさん。
音大と附属校合同の卒業演奏会で時を隔てて起きた、二つの殺人事件。同じ教室で切磋琢磨した彼らは、どうして一線を踏み越えてしまったのか? 真実を追い求めた先に浮かび上がった残酷な現実とは……。
音楽学校を舞台に、才能や環境の差という残酷な現実に少年少女たちが直面して起こる悲劇を描いた作品。ピアノを連弾する少年と少女の姿をモチーフとすることに。魚眼で寄り、シンメトリックな構図で描いていただいたことで、画面に歪みが生まれて没入感と緊張感が。ピアノの上に散らばる赤い彼岸花が不吉な印象を醸し出しています。
タイトル・著者名・帯にも赤を使い、不穏なイメージを補強。帯を剥がすと彼岸花が現れる、という仕掛けのため、帯にはイラストを敷かないデザインとしました。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス・青春・学園