装画はRe°さん。
生まれてこの方恐怖を感じたことのない青年・錠也。母を殺した犯人を知ってしまったことで、日常が壊れていく……。
道尾さんからのリクエストで、カバーと帯にちょっと変わった仕掛けを入れることを前提に、見せ方を検討。物語の重要なモチーフである「鍵」「鏡像」を使った構図を検討・ご提案しました。ちなみに、帯だけでなくカバーにもネームを載せることを前提とした仕掛けです。本書を読んだ後にもう一度装幀をご覧いただくと、あっ！という驚きがあると思います。
装画が落ち着いた色味となったので、タイトルに色を入れて目立たせることに。サイコパスが登場する作品なので、狂気を感じる「青」をセレクト。
鍵と鍵穴のイメージは、本文付き物のデザインでもリフレイン。目次で登場した鍵が、各章の扉を開いていく、というストーリーです。