その研究所は、地獄か、ノアの箱舟か──。
アマゾンに逃げ込んだナチスの生物学者を追う二人のユダヤ人。敗戦を信じない日本人移民〈カチグミ〉の残党を探す日系人青年。ジャングルに足を踏み入れた彼らは、月夜の下、鱗のような肌を持つ少女と出会い……。
著者が物語のイメージソースにしたという絵画『バッカスとアリアドネ』をベースに、アマゾンやダイダロス像、バジリスクをはじめとしたジャングルの生き物たちの百鬼夜行といった、作中に登場する魅力的なモチーフを組み合わせたビジュアル。崇高さと猥雑さが両立するようなイメージを目指しました。
タイトルや帯のフォントには、スタンダードな明朝体をセレクト。ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作にふさわしい重厚感のあるデザインに。
ジャンル|写真/コラージュ・SF・ファンタジー