2023年、銀河系のはるか彼方から、地球に謎の信号が届いた。宇宙人からの友好のメッセージなのか、恐るべき侵略兵器なのか?
謎に挑んだ人々の姿を描く、フェイク・ドキュメンタリー。
モキュメンタリーSFなので、一見ノンフィクションのようだが明らかに嘘だとわかる装幀にしたい、という難しいオーダー。ラフのやりとりを重ねた末に、鏡文字を使う装幀を採用することに。
脳のイラストをまるで学術書のような角版で扱いつつ、その他の文字情報を鏡文字としたことで、見る人を混乱させる不思議な装幀に仕上がりました。
なんと背のテキスト情報や表紙のネーム類も鏡文字に。一方帯はきちんとネームを読ませるレイアウト。シンプルかつ端正な仕上げとしています。
本文レイアウトも担当。『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変』という本の中に『公開』というノンフィクションが収められている体裁なので、二つの作品扉をデザイン。遊び心が随所に仕込まれた一冊となりました。
ジャンル|タイポグラフィ・SF・ファンタジー