ジャンル|文芸・イラスト・青春・学園・恋愛

フリアとシナリオライター

マリオ・バルガス=リョサ 著、野谷文昭 訳 (河出書房新社)

装画はimidさん。

夢と恋、そのどちらも手に入れるために、僕はどうすればいい?
ボリビアからやってきた天才シナリオライターの活躍を横目に、小説を書き続ける僕。そんな僕の日常に突如現れたのは、離婚したばかりの美しい義理の叔母・フリアだった──。
ノーベル賞受賞作家が若き日を振り返る、半自伝的スラプスティック青春小説。

本作のポップでコミカルな魅力を幅広い読者に届けられる装幀にしたい、というオーダー。間口を広げるためあえて「人」に焦点を当てることにし、主人公(著者)と恋に落ちるフリアおばさんをメインにすることに。imidさんに、溌剌とした魅力とほのかな影が同居する女性像を描き出していただきました。
帯では解説の斉藤壮馬さんのお名前を強く押し出すことに。文字要素が多くなるため、カバーも帯とのバランスを考えながらデザインを検討しました。
扉や目次など、本文付き物のレイアウトも担当。カバーで採用にならなかったレイアウトを本文に流用。知的さとポップさが共存するデザインを目指しました。