ジャンル|イラスト・SF・ファンタジー

ベストSF2021

大森望・編、柞刈湯葉、円城塔、勝山海百合、三方行成、柴田勝家、斜線堂有紀、伴名練、藤野可織、堀晃、牧野修、麦原遼 (竹書房)

装画は日田慶治さん。

2020年に発表された短編SFのベスト・オブ・ベストが集結。いま、SFがおもしろい!

装画は「SF」というテーマの元、モチーフなどは完全に日田さんにお任せ。
人なのかサイボーグなのか判然としない女性が酸性雨の降る曇天の下に佇む姿はまさに「SF」という印象。サイバーパンク的な世界観も感じます。
『ベストSF2020』をデザインした際「罫線を毎年傾けていく」という設定を設けたのですが、傾ける角度として永遠に重なり合わず無限に続いていく黄金角(137.51°)を採用することにし、絵に取り入れていただきました(青いコードなど)。ここでも数学がお得意な日田さんのお力をお借りしました。
多くの植物が太陽の光を効率よく受けるためこの角度で生えていたり、台風や銀河の渦巻にもこの黄金比が見られるなど、まさに宇宙や永遠、さまざまな神秘を内包する角度で、圧倒的な物語が感じられます。
この傾きは、表紙や本文デザインでも採用しました。