装画は木原未沙紀さん。
お前には“それ”を知る勇気があるか?
ある出会い系サイトの仕様変更を請け負った恐妻家のシステムエンジニアは、周囲の人々が次々に不幸に見舞われていることに気づく。彼らには、特定のキーワードを組み合わせて検索したという共通点があった──。
「検索」「世界」「システム」といった無機質なテーマを、動植物などの有機物を魅力的に描くことを得意とされている木原未沙紀さんに描いていただくとおもしろい絵になるのでは、と考えてご依頼。「生き物によるシステム」「歯車・ベルトコンベア」をキーワードとして提示し、アイディアを膨らませていただきました。
上下巻ともにシステム的・機械的な要素と有機的な要素が混在し、2冊分の絵の並びを入れ替えても永遠に繋がって繰り返されていく構図が採用に。色味は、上下巻のつながりの緊密さを持つと同時に、コントラストの強さで反転世界のような見え方もある赤×青を基調とすることをご提案。
タイトルは白抜きとして、上下巻の区別がつきやすくなるようなデザインに。
帯のキーカラーもタイトルに合わせ、青と赤に。装画を地に敷いて絵の全貌が見えやすいレイアウトとしました。
目次や扉など、本文付き物のレイアウトも担当。同じく新装版として刊行された『魔王』とテイストを合わせたデザインに。
ジャンル|文芸・イラスト・ミステリー・サスペンス