ぼくはシェフだ。でも、実入りのいい“趣味”を持っている。
シェフのルディはスパイとなり、国境が曖昧になったヨーロッパ中に「荷物」を届ける。ところが、ある秘密に触れたとき、彼の平穏な日々は終わりを告げ……。異色のスパイSF小説。

シェフはもちろん、包丁や食材、線路などといったモチーフを作中からピックアップし、コラージュすることに。アルチンボルト的な手法も取り入れた、挑戦的な装幀になりました。
実は画面が線路で仕切られていること、タイトルのもじが反転していることにも意味が。その理由は、ぜひ本書を読んで想像してみてください。
本文付き物のレイアウトも担当。