ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ

ローズマリーのあまき香り

島田荘司 (講談社)

1977年ニューヨーク。高層ビル50階の密室で、不世出の舞姫の死体が発見された。ナチスの収容所で生まれ、激動の人生を送った彼女は、なぜ殺されなければならなかったのか?現場に残された、微かなローズマリーの香りが意味するものとは……。
20年の時を超え、御手洗潔が死後も終幕まで踊り続けたバレリーナの謎に挑む!

「死後も踊り続けたバレリーナ」を表現したビジュアル。その残像の揺らぎとカラーリングから「あまき香り」の気配も感じとることができます。
タイトルの持つ品位を重視し、比較的密やかかつ美しいレイアウトに。格式と高級感を意識して、タイトルだけではなく本全体に箔を使う驚愕のプランが採用されました。さらにグロスPP加工を施したことで、全体の異様な光沢感が強烈な存在感を放つ一冊となりました。
目次や扉など、本文付き物のレイアウトも採用。装幀のビジュアルを反映し、本文中でも「踊り続けるバレリーナ」の姿を見せることに。最後の1ページまで余韻のある美しい一冊になることを意識しました。