三つの悪夢と階段室の女王 増田忠則 (双葉社) 装画は旭ハジメさん。 第35回小説推理新人賞受賞作が収録された短編集。 加害者と被害者が入れ替わる構図のお話が多いことから、人の人生が円環していく様を「ゾートロープ」で表現することを思いつきました。「逃れられない悪夢」の象徴のようなイメージも。終着点の見えない階段を絡めることでさらに「悪夢感」を補強。ミステリーらしい仕掛けが満載の装画となりました。