伽藍堂の殺人~Banach-Tarski Paradox~ 周木律 (講談社) 装画は日田慶治さん。 伽藍堂=空っぽをメビウスの輪で表現した建物をメインモチーフに。話が裏返り始める転換点という意図も込めました。スペースのないところに部屋があるのは、ドアを開ければ別世界というイメージ。迷宮に入り込んでいくように、人物がドアの前にたたずんでいます。 本作の装画はシリーズを通して少しずつ時間が動いているのですが、前作の夕暮れからまた少し時間が進み、背景は夜。星座の連なり、星の動きで画面にアクセントを。