ジャンル|文芸・写真/コラージュ・SF・ファンタジー

偶然の聖地

宮内悠介 (講談社)

装画はQ-TAさん。
地図に載らず、検索にも引っかからない謎多き聖地・イシュクト。惹きつけられるように集結するさまざまな人々の思惑とは?
宮内悠介版・素晴らしき世界旅行へようこそ!

装画は「偶然の聖地」ことイシュクト山をモチーフとし、秋の後に訪れる旅春のイメージをビジュアル化していただきました。よくよく見ると、世界や時空のバグ、歪み、本文に特徴的な注釈など、さまざまな要素が散りばめられています。作品世界とリンクした、素晴らしい装画です。
タイトルの書体には、意外性と存在感のあるゴシックを採用。一筋縄ではいかない本書の内容を体現するかのよう。
空のグレーとの対比で、帯のピンクが一際引き立っています。こちらもタイトルのインパクトに負けないような強いレイアウトを目指しました。
本文フォーマットの作成も担当。文庫では異例の注釈づくしの本文となっております。単行本では川名潤さんが担当されたデザインを引き継がせていただきました。