装画は東洲斎写楽。
一枚の秋田蘭画に残された「東洲斎写楽改近松昌栄」という書き込み。写楽の正体を追う若手浮世絵研究者は、連続殺人事件の渦中に巻き込まれていく。
分かりやすさとミステリ感を両立した装幀にしたい、というオーダー。写楽の作品と言われたら誰もが思い浮かべる「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」を使用することを前提に、見せ方を検討。あえて絵の全体を見せずアップで使うことで「謎」を演出しました。
デザイン的には、色を変えることで「写楽」を強調。
帯とトータルで、シリアスな雰囲気となることを目指しました。