
装画は榎本マリコさん。
欲望と秘密を抱え、妄想と現実、彼岸と此岸の間を自在に行き来する女たち。死の香り漂う、美しい嘘と毒に満ちた短編集。
装画は「冷たい嘘を、美しい嘘で隠す」というコンセプトでお描きいただきました。女性にまとわりつく白骨化したような茨が、「嘘」「死」といった本書のキーワードの暗喩に。ニス加工によって背景の黒がマットな漆黒となり、より不穏さが増しました。
美しくも恐ろしく、また謎めいた雰囲気を出すため、葉の一部やタイトル、別丁扉など各所に赤を採用。
一方で帯は極力目立たせるため、地色を蛍光ピンクに。カバーとは完全に切り分けてデザインを検討しました。
本文付き物のデザインも担当しています。








