
装画は中島梨絵さん。
日本統治下の台湾で出会った、日本人と台湾人の少年。彼らはそれぞれ植物学者の道を志すが、戦争がその道行きに暗い影を落とす。葛藤を抱えながら波乱の運命を生きる二人を待つ結末は──。
植物園の温室で作業をする二人の主人公を描く装幀にしたい、というオーダー。南洋の植物を主役に、緑豊かに生き生きと描いていただくことに。緑の勢いを殺さないため、帯に絵を敷くデザインとしました。
全体に、どこかレトロな印象と、和の雰囲気を感じさせるデザインとなることを目指しました。






