両親の死で祖母の家に引き取られた少年を待っていたのは、不可解で残酷な死の数々。地獄を想起させるアンチ・バベルの塔の秘密、町に巣くう悪魔と天使の正体とは?
「鈍器本」の迫力を出すためタイトルの文字を活かしつつ、外連味のある本格ミステリ的な顔にしたい、というオーダー。「天使と悪魔」「地獄」「蛇」「ガーゴイル」といったモチーフを絡め、堕天使が降臨する地獄/悪魔の門のようなビジュアルを構成。
表4までくるみのデザインとすることで、より迫力のある一冊に。背表紙の厚さを生かしてタイトルサイズを最大限に取り、棚刺しとなっても強烈に背が目立つようなデザインとしました。
紀伊國屋書店新宿本店限定版として、デザインはまったく同じで色が違うバージョンのカバーデザインも担当しました。
黒と赤を基調にした、禍々しい存在感のある仕上がり。背景に敷いたバベルの塔をイメージした石造りのテクスチャが、よりはっきりと浮かび上がります。通常版と並べると、本そのものが天使と悪魔を体現したような2冊に。
ジャンル|写真/コラージュ