装画はPOOLさん。

フリマサイトで購入した中古のボイスレコーダーには、大学生たちによってたくさんの奇妙な怪談が吹き込まれていた。「夜警」と呼ばれる見回りを行う中で、彼らに起きた異変とは……。

モキュメンタリー作品であることを前提に装幀を検討し、POOLさんに「いないけどいる／いるけどいない人」を描いていただく、という方針を決定。夜警の行われるサークル棟の廊下でボイスレコーダーを持つ何者かの姿を描いてほしいとご依頼しました。
デザインは、夜の静けさの中に異様さを感じられる案が採用に。タイトルがカバーの人物の言葉ではなく、どこか遠くから夜警たちに呼びかけている言葉が廊下に響いているように感じられ、不穏な印象です。
本文フォーマットの作成、目次や扉などの付き物ページ、本文中のイレギュラーページ（チラシやブログといったデザインが入るページなど）のデザインも担当。