装画はタケウマさん。
短編集の装幀をする際、ビジュアルを表題作に寄せるのか、作品全体の雰囲気を掬い上げるのかはいつも悩むところ。今作では、お打ち合わせ時に用意した構図ラフが並んでいるのをご覧になった編集さんのひらめきから、「収録された5編の短編それぞれを1冊の本に見立てて装幀し、その5冊をカバーを構成する素材としよう!」ということになりました。
タケウマさんに、各短編の特徴を捉えつつウィットに富んだ絵を5点お描きいただき、それぞれあたかも実在する本の装幀に見えるようにレイアウトを。さらにその5冊を同じ画面の中にちりばめることで、装幀として成立させました。
帯は編集さん渾身の手書き長帯。作品と泡坂先生への愛がひしひしと伝わってくる1冊になりました。
ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス