ジャンル|文芸・イラスト・恋愛

嫁の遺言

加藤元 (集英社)

装画は小磯良平さん。

なあ、いつかのあれなあ、嘘やってん。
満員電車で触れた死んだはずの嫁の冷たい手、母の一度きりの恋、離れて暮らす娘の切ない秘密──
優しくて不器用な、大人のための7つのおとぎ話。

いなくなってしまった「嫁」との生活を想像させ、不在の悲しみを感じさせるビジュアルを検討した結果、小磯良平さんの「花のあるベランダ風景」を装画としてお借りすることに。
絵の全貌を見せるべく、タイトル等の文字情報は白枠を作ってその中に納めました。本文付き物もトータルで、淡々とした中に、じわりと寂しさが滲む一冊に。