ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

屋上の道化たち

島田荘司 (講談社)

装画は日田慶治さん。
事件の舞台となる「呪いの屋上」の様子を装画に描き起こしたいという島田先生のご希望。装画をご担当いただいた日田さんには、トリックのネタバレにならないよう細心の注意を払いながら、屋上の風景をビジュアル化していただきました。さらに、タイトルの「道化(=ピエロ)」をあえて画面の中心に描くことで読者の視線をミスリード。
日田さんには、作中重要なアイテムである「看板」内部の透視図(レオナルド・ダ・ヴィンチ風!)や本文中のアイコンもお描きいただきました。透視図は別丁扉に使用させていただいています。
デザイン的には「道化感」を強く意識し、装幀にも本文中にも斜めストライプのイメージを多用。端正で王道感のある本になりました。
目次や扉など本文付物のレイアウトも担当しております。巻末の「御手洗潔シリーズ作品&刊行リスト」は読みごたえ十分。