ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

屋上

島田荘司 (講談社)

装画は緒賀岳志さん。
カバーで「屋上で何かが起こっている」雰囲気を出したいというオーダー。屋上を「地上よりずっと高い位置に存在する場」と考え、「屋上をシンボリックに描く」方針が採用となりました。ぽつんと屋上に座る男が何者なのか、想像力をかき立てます。
構図的にファンタジックになる可能性もありましたが、緒賀さんにはご依頼の段階でそのイメージは避け、ミステリ感・不穏さを意識していただけるようお願いしました。青の彩度をあげすぎず、全体的にダウナーな妖しい雰囲気が、「屋上」が存在する異様な世界にマッチしています。