ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

帝国妖人伝

伊吹亜門 (小学館)

装画は水沢そらさん。

ああ、これを題材に、また小説が書ける……。
北大路魯山人、川島芳子、山田風太郎──明治・大正・昭和を生きた文豪がすれ違った「妖人」たちと、彼らが巻き込まれた事件を鮮烈に描き出す、ミステリ連作短編集。

主人公の那珂川の人生を追う構成となっているので、坂道を登る那珂川の姿を描き、その道程に時代感を感じさせるモチーフや作中に登場するモチーフをちりばめて、作品のニュアンスを表現。
レトロミステリ感を意識し、水沢さんには「昔の映画の看板のような世界観にしたい」というリクエストを。妖しさとどこかかわいらしい印象が同居する装画が映えるデザインを目指しました。
本文フォーマットの設計、目次や扉といった付き物頁のデザインも担当。装画の一部を使うなど、デザイン的には凝った一冊に。