ジャンル|イラスト・エンタメ・SF・ファンタジー

幻綺行 完全版

横田順彌 (竹書房)

装画は榊原一樹さん。
戦前戦後の冒険小説・探偵小説を意識した装幀にしたいというオーダー。「SF冒険小説」であることを示すために、主人公・中村春吉と円盤を組み合わせた構図に。春吉の相棒である自転車が、いい意味での違和感を醸し出しています。
デザイン的には、ずばり「古本」を強く意識。古い冒険・探偵小説を意識したフレーム使い(上部にタイトルスペース、下部に正方形の絵が入るという黄金パターンの踏襲)、古本特有の紙が折れた質感や汚れ・かすれの雰囲気など、徹底的に「新刊なのに古本に見える」ことを意識した装幀となりました。